新潟県の藤の花と言えば、沢海の北方文化博物館!
大藤棚のライトアップも見所ですが、大人になってから行くと、かつての豪農の暮らしを垣間見るのも楽しいです。
8代目当主の「心の御馳走を求めて」の言葉通り、ゆったり贅沢な時間を過ごしたいときにどうぞ。
北方文化博物館
北方文化博物館は、阿賀野川のほとり、沢海集落にある豪農の館です。
元は豪農、後に豪商の伊藤家のお屋敷でした。

江戸時代から戦後まで続く大地主のお屋敷でしたが、7代目当主が博物館として将来に残す決断をしたのだとか。
この文化遺産を残すに至ったライト中尉の名言がとても素敵なので、公式サイトから引用します。
終戦直後、進駐軍のライト中尉が伊藤家を調査に訪れた際、偶然にも七代当主が母校ペンシルバニア大学の先輩とわかり交流を深める。ライト中尉は伊藤邸を価値ある文化遺産と位置付け、以降、草創期の北方文化博物館に絶大な支援を与えることとなる。北方文化博物館は、戦後、アメリカと日本の友情による絆が再び芽吹いた場所でもある。 八代当主が伝えるライト氏の言葉
「お金で買える宝物は人の手から手へと移り、守り続けられるであろうが、日本人の生活文化は箱に入れただけでは守れない。伊藤家が中心となり、財団としてそのままの生活を通して保存しよう。これは伊藤家の為に保存するのではなく、日本人の為に残してください。それも公的な施設としてではなく。」
入館料は大人800円ですが、ぜひ藤棚だけでなく、お屋敷の見学もしていってください(゜゜)~

おそらく、一番人気スポットはここ↑。
庭園を一望できる大広間。冬の雪化粧は特に映えます。


急に置いてあってビビる縄文土器や埴輪の皆さんヽ(^o^)丿
茨城県等で出土したものが多い。当主が博物館に相応しいものを!と色々集めたそうな。
他にも、中国の陶磁器や、当主が留学中に持ち帰ってきたビリヤード台など諸々展示されています。
個人的に、天皇陛下もご覧になったという朱鷺のはく製がおすすめです。佐渡に行かなくても朱鷺を間近で見られるチャンス!


庭も美しいです。季節ごとに訪れたい。


昔ながらのお屋敷を残しているので、農具や囲炉裏、舟等もそのままです。
昔は、越後平野一帯が、地図にない芦沼と呼ばれた大湿地帯でしたので、交通はもっぱら舟。
うちのばーちゃんの実家にも小学校に通う用の舟があったなぁヽ(^o^)丿ナツイー。
大藤
さて、本題の藤棚ですヽ(^o^)丿
樹齢150年の大藤。
毎年5月初旬は夜間のライトアップもしていて、通常だと17時で閉館なのですが、ライトアップの時期は20時まで開園しています。近所の日枝神社の参道からライトアップしていて綺麗なので、そっち側の門から入ると良いと思います。

天気の悪さとカメラの悪さが相まって、呪われた藤みたいな色合いになってしまった…/(^o^)\

藤棚の下は池になってて、きれいな錦鯉が泳いでなんとも涼し気。


ほかにも趣深い公衆電話があったり(゜゜)~
誰も映り込まない写真を撮りたいなら、やっぱり朝一来館がよいです。
そういや、鬼滅の刃というジャンプ原作の漫画・アニメが流行っていた時は、伊藤邸の佇まいと藤棚が産屋敷邸に似ていると話題になり、たくさんの鬼滅ファンが来ていたそうですよ~。


お屋敷見学と、藤棚見学に疲れたら、庭の真ん中にあるカフェで一休みもおすすめ(゜゜)~
店内に、大きな井戸があります(中も覗ける)。

癖のないコーヒーと、藤まんじゅうヽ(^o^)丿美味しい。
藤以外にも、古代蓮や紅葉もきれいなので、季節ごとに行ってみてください~
雪化粧の時期に私もまた行ってみようと思います(゜゜)~。
おすすめ層、滞在目安時間など
ファミリー : ★ ★ ☆ ☆ ☆
⇒ 子どもは飽きちゃうかな。熊蜂も怖がる。
友達 : ★ ★ ★ ★ ☆
⇒ 歴史好きや鬼滅の刃が好きだと盛り上がる。周りに何もないのが玉に瑕。
カップル : ★ ★ ★ ★ ☆
⇒ ライトアップ時がおすすめ。
高齢者 : ★ ★ ★ ★ ★
⇒ 移動距離も短く、穏やかな時間を過ごせます。バスツアーもおすすめ。
鬼滅の刃ファン : ★ ★ ★ ★ ★
⇒ 産屋敷家の一連の出来事に想いを馳せよう。
・藤だけ眺めて帰るなら30分
・藤を見て、お土産屋見て、カフェを楽しむと1時間~2時間
・藤+北方博物館見学+カフェを楽しむと2時間~3時間
新潟の藤は↓もおすすめです。
交通アクセス
北方文化博物館は、新潟駅から車で40分くらいです。
藤のシーズンは混みますが、大型駐車場(400台)があるのでたぶんとめられます。
バスは本数が少ないので、事前確認必須!