越後夏のごちそう くじら汁

越後の郷土料理

 新潟の夏の郷土料理を作ってみました。夏バテ予防のくじら汁。
 祖父の大好物です。これを食べないと夏を感じられないとかなんとか。

くじら汁

 新潟では、夏になるとスーパーに短冊切りにされたくじらが並びます。
 ちょっと見た目があれですが、これを見るとああ夏だなあと思うのです。

 皮が分厚いのでちょっと見た目が気持ち悪いくじら。

 私の祖父はくじら汁が大好きで、夏になるとくじらくじらと言い出します。
 どうでもいいけど、一般的なくじらの発音じゃなくて、新潟の方言でく↑じら🐋。 うさぎもう↑さぎ🐇。

 北前船の寄港地だった新潟港では、関西で獲れたくじらが交易されていて、それで郷土料理になったとか。 私の祖父は新潟の中でもかなりの山奥出身で、そこでもよく食べられていたというので、塩漬けくじらの保存の良さを思い知ります。夏バテによく効くくじら汁。

 くじらは、ミンククジラとシロナガスクジラがあったら、迷わずシロナガスクジラを買えと家では言われています。シロナガスクジラのほうがお上品な味だとか。ミンククジラより柔らかいかな。
 余談ですが、くじらってこの謎の見た目だとずっと思っていたので、浅草でくじらベーコン食べたときにピンク色していてめちゃくちゃ驚いた覚えがあります。おめでたい席用にピンクに着色して食べるそうです。

 さて、調理方法ですがいたって簡単。くじらは生臭くなるので、お湯で一回湯がいておく(匂い消しは手抜くことなく絶対やったほうがいいですヽ(^o^)丿)。じゃがいもと玉ねぎ、そして茄子を適当に切る。
 本当は丸茄子を使うみたいですが、大叔母が大量に生産している普通の茄子を今日は使いました🍆。

 じゃがいもが煮えるまでじっくりことこと煮る。くじらを投入したら、臭みけしに日本酒を一回し。
 本当はここにユウガオを入れるらしいのですが、私がユウガオ苦手なのでパスしました。
 いい感じになったら、味噌を入れてと。

 葱を散らして完成。

 皮の部分がなんとも気になるくじら汁の完成。脂がぎゅんぎゅんに乗ってるので、確かに昔の料理の中では滋養に効きそうな感じです。歯ごたえが個人的にあんまし好きではないのですが、祖父がとても満足そうなのでまた作ろうと思います。
 飲んだ後は肌がテカテカになるので美容にも良いのかもしれない。知らんけど。

 夏バテに良く効くくじら汁。夏になったらどうぞお試しください。

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